鳥取の女性文学史抄-真に生きた「新しき女」たちの情熱と苦闘ー
(1)鳥取ゆかりの女性文学者① 「新しき女」田中古代子
(2)鳥取ゆかりの女性文学者② 「目覚めた女性」岡田美子
(3)鳥取ゆかりの女性文学者③ 「情熱と執念の人」生田花世
(4)鳥取女性文学者群像
婦人運動と共に標語として流行する「新しい女」は、大正期には鳥取の地においても見られるようになる。田中(涌島)古代子はその先駆者の一人であると考えられる。郷土随一の女性作家には岡田美子が存在する。同時期には今日再評価の進む尾崎翠がおり、全国的な女性雑誌の同人として活躍する。また、尾崎翠とも親交があり、他の郷土文学者とも交流浅からぬ生田花世(徳島出身)を取り上げる。