公立鳥取環境大学公開講座2019 地域格差の原因と地域の将来-地域産業形成の歴史から地域の未来を考える-
第二次大戦終了後から1950年代前半にかけて、1人当たり県民所得からみると鳥取県と都市との差は必ずしも大きくはありませんでした。また、岡山県との比較でも大きな差はありませんでした。しかし、その後の産業形成の過程で、山陰と山陽、都市圏周辺県と列島周辺諸県との県民所得格差は拡大し、さらに国際化の中で東京都の突出と鳥取県のような周辺諸県の差は一段と拡がってきました。当然周知の事実といえますが、本講座では産業構造の歴史を再考することで、不変ともみえる現在の産業・経済構造から新たな地域の未来を考える手立てを考察していきます。
講師
千葉 雄二 氏(公立鳥取環境大学 人間形成教育センター教授)