令和元年度 鳥取県立図書館郷土文化講演会(特別資料展関連行事) 「とっとり文学の情景 地域を見つめる旅」
文学者が目にし、体感した実風景と文章表現がなされた文学的情景。思考を惹起し、文筆を誘発した旅は、近代文学史上どの様な意味をもったのか。藤村、花袋など名だたる文学者を迎えた鳥取の地には、優れた景観を見せる浦富などの山陰海岸、砂丘、名湯、大山など地元に認識されたコンテンツが揃う。明治末期・大正期の鉄道敷設とともに増加した来鳥者、旅と文学の関係を今日的視点で再発見していく。
講師の文学研究と文芸評論を通じて培った多角的な視点から、文学の情景を捉える技法(想像力)についても考える。
講師
川村 湊 氏(文芸評論家、法政大学名誉教授)